いろいろとご心配をお掛けしましたので、病状、病後の経過をご報告致します。

  私は昨年(2017年)11月27日早朝、自宅にて脳梗塞で倒れ、救急車で徳洲会の湘南鎌倉総合病院に運ばれ、7日間入院しました。
 前兆はありました。前日に車を運転したのですが、車庫入れに手間取りました。何回やっても真っ直ぐに入らなかったのです。

 一般に脳梗塞を発症した場合、5%が死亡、3分の1が寝たきり、3分の1が何らかの形で後遺症が残り、3分の1が社会復帰できるそうです。
 幸いにして私は軽くて済みました。手足と言葉はほぼ従前通りの状態です。私が入院直後に妻が医師から聞いた話では、CTスキャンで診るとメインの脳の血管がほとんど詰まっているように見えるが、手足・口が結構動いているので、不思議だがこれは裏側で細かい血管が流れているからだろう、と言われたそうです。
 手足・身体は以前と同じ様に動きますが、入院中に検査兼リハビリ訓練を行うと、頭には様々な機能があること、また私の場合それが損なわれている(大分脳(頭脳)が弱っている)のが判りました。訓練として行うこと、例えば、空間把握(立方体のパズル)のようなものは全くできません。その他、図形の選択や語彙の説明(をさせられる)等、時間にして15分か20分間位のものなのですが、これが大変疲れました。頭の耐久力が無くなっているのだろうと思われます。
 退院後は、自宅近くの病院へリハビリに通いました。診断は「高次脳機能障害」。具体的には記憶力障害・短期記憶の低下・注意力障害(注意の持続、分配の低下)等の症状があるそうです。まずは、5分前から10分前の短期記憶が弱いようで、すぐ忘れます。このリハビリは1時間なのですが、入院中と同様大変疲れました。12月中旬から4月下旬まで通い続けましたが、その間に経過を診て週2回から週1回へと減っていき、無事終了したときには心底ほっとしたものです。

 というわけで外観的には以前と変わりがないように見えますが、頭の中は老化もあり大分弱っております。ご迷惑をお掛けする事が多々あると思いますが、少しながらも回復に向かっておりますのでご安心下さい。当面は、出勤する日を月・火・木・金としますので、フルパワーに回復するまで宜しくお願い申し上げます。

(平成30(2018)年7月1日 土屋 治:さんらいふ2018年7月号掲載)